2025/04/12

好きな作家さんの個展に行き、作品を買った。正直言ってそこまで余裕があるわけではないのでめちゃくちゃ悩んだけれど、どうしても部屋に置きたいかつ置かなければならないという気持ちになり購入した。初めて額装もしてもらった。

届いた作品を本棚に飾り、眺める。いやあ〜、格好良すぎる。カードで分割してまで買ってよかった!これをいつでも眺められることはたしかに豊かなこと!版画でつくられたその作品は、黒が本当に美しく、描かれたモチーフを見ていると、何かを語るには言葉は饒舌すぎるのかもしれないとまで思わされてしまう。

ふと、版画には筆跡が無いということに気づいた。黒い面はどこまでも黒く、なめらかで、この筆跡の無さというのが吸い込まれるような感覚と奥行きを生んでいるのか…?と感じた。筆跡という壁が無いという意味で。自分で描く絵はPCやタブレットを使ったデジタル作品が多い。いわゆるバケツ塗りをすると面がのっぺりしてフラットになりすぎてしまうので、筆跡の残るブラシで描いたり、紙の画像を薄く重ねたりして奥行きを出している。版画だと筆跡の無さが奥行きにつながっているように感じたけれど、この違いは面白いなと思う。もちろん版画なので紙に印刷されているし、多少の凸凹もあるとはいえ。

購入した作品は、特定のストーリーではない物語性を感じさせるもの。筆跡が無いことによる奥行きが、さらに世界を押し広げているのだろう。ということは、描かれているものの持つ性質は、媒体や技法に一致させればより力強いものになるんだなあ!と少し感動した。そんなことはものづくりをする人はとっくに知っていることなんだろうし、これを表現したいからこの技法にする!という順番が、表現者には一般的なんだろうなとも思う。でも、もともと特に表現したいものがあるわけではない身からすると、かなり知らない感覚という感じがしておもしろい。

私が言いたいことなんて、ラブ・ピース・ヘルス、くらいしかないよ笑

Published by


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です